私が住む地域では、毎年秋に小さなマルシェが開かれています。3年前、運営スタッフに誘われて初めて関わったとき、最初に任されたのがポスターの手配でした。前年は手書きのものを数枚貼るだけだったそうで、今年は印刷して広く配布しようという話になったのです。予算も限られていたので、コストと品質のバランスをどう取るかが最初の課題でした。
枚数が多くなるほど1枚あたりの単価が下がると知り、思い切って100枚注文することにしました。デザインをデータで入稿し、仕上がりを待つ間はどこか落ち着かない気持ちでした。届いた段ボールを開けると、同じデザインのポスターがきれいに重なって入っていて、これだけの数をまとめて用意できることに素直に感動しました。印刷の品質も予想以上で、写真の発色が美しく、文字もはっきりと読みやすく仕上がっていました。
近隣のカフェや図書館、スーパーの掲示板などに声をかけて貼ってもらうと、当日の来場者数が前年より3割近く増えました。ポスターを見てきたと話しかけてくれた方が何人もいて、紙の告知がまだこれほど効果を持つことに驚きました。SNSでの発信と組み合わせることで、オンラインとオフラインの両方からアプローチできたことも大きかったと思っています。
あのとき、ポスター プリントにかかった費用は決して小さくはありませんでしたが、それ以上の手応えがありました。翌年からは担当が替わりましたが、ポスター印刷はマルシェの定番になったと聞いています。何かを広く伝えたいとき、ポスターという手段の力を改めて見直すきっかけになった経験でした。